2026年10月30日
授業ゲーム中にクラスを落ち着かせる方法
授業ゲームを楽しく、でも騒がしくしないコツ。ひそひそルール、考える時間、タイマー、ひかえめなエフェクト、順番制のゲーム、教室を歩くこと。
授業ゲームが好きなのに、こっそり避けている先生はたくさんいます。理由は、教室の音量です。1点入って1チームが歓声をあげ、次のチームがもっと大きな声をあげ、5分後には興奮した30人に向かって先生が叫んでいる。ゲームのあとの授業も台なしです。
落ち着いたゲームは、静かなゲームである必要はありません。めざすのは形のあるエネルギーです。いいことが起きたら短く楽しくわっと盛り上がり、次の問題が出たら静かになる。そのための習慣を紹介します。
騒がしさの原因を知る
ゲーム中の騒がしさの原因は、ほとんどが次の3つです。
- 待ち時間。 することがないチームは、何かすることを見つけてしまいます。ターンが長く、チームが多いほど、待ち時間は長くなります。
- 早い者勝ち。 「先に答えを叫んだ人が勝ち」は、いちばん声の大きい子に得をさせ、教室を叫び合いの場に変えます。
- あいまいな場面。 だれの番なのか、答えが認められたのかがわからないと、児童・生徒は言い争います。
この3つを直せば、騒がしさのほとんどは消えます。
ひそひそルール
いちばん役に立つルールは、これです。チームの中ではひそひそ声で相談し、声に出して答えるのは答える人だけ。 最初の問題の前に練習しましょう。「チームでひそひそ相談してみて。いいね。じゃあ、答える人は先生に聞こえるように言って」。30秒ですみます。
ひそひそルールには、答えをほかのチームに聞かれないという効果もあり、児童・生徒はすぐに理解します。答えを大声で言ったチームは答えをばらしてしまうので、ルールが自然に守られます。
答える人の交代と組み合わせましょう(チームをすばやく公平に分ける方法を参照)。答える人が毎ターン変われば、いつも声の大きい子が話すことはなくなります。
答える前に考える時間を
問題が出ると、早い子はすぐに答えたがります。代わりに、ひと呼吸おきましょう。「5秒考えて、ひそひそ相談して、それから答えて」。指で数えます。短い沈黙が教室を落ち着かせ、ゆっくり考える子にも参加する時間ができます。
タイマーを使う
タイマーが落ち着きにつながることに、驚く先生もいます。タイマーがないとターンが長引き、待っているチームがそわそわし、結局先生がせかすことになります。見えるカウントダウンがあれば、ターンの長さを全員がわかっていて、だれも注意しなくてすみます。
Olyでは、準備OKページかロビーで1問の制限時間を設定します。なし、10、20、30、60秒。時間切れは不正解あつかいです(「時間切れ!」)。低学年や難しい問題なら30秒から始めるのがおすすめ。テンポよく語彙を復習するなら、10秒か20秒でペースが保てます。ゲームの途中でも⚙︎ボタンから変えられ、設定を開いている間はタイマーが止まります。
落ち着かせるなら順番制、盛り上げるなら早い者勝ち
内容だけでなく、ほしい雰囲気でゲームを選びましょう。
順番制のゲームでは、1度に答えるのは1チームなので、教室に自然なリズムが生まれます。問題、ひそひそ相談、答え、短いリアクション、次。Olyのほとんどのゲームはこの形です。落ち着いた授業なら、たとえば:
- つり池:正解すると、5つのうきのどれかに糸を投げられます。おだやかでかわいく、ルールもかんたんです。
- ペアさがし:正解するとカードを2枚めくれます。絵の場所を思い出そうとして、クラスが静かになります。
- 3つならべ:チームはどこにシールを置くか考えるので、いい意味で全員のペースが落ちます。
早い者勝ちのゲームは、もともとにぎやかです。聞いてタッチでは、各チームから1人が走っていって、Olyが言った絵にタッチします。長いテストのあとや、体を動かしたいクラスにはぴったりですが、そういう場面のためにとっておきましょう。
全チームがすべての問題に答えるゲームは、その中間です。ベルをならせでは、全チームが同時にミニホワイトボードに答えを書きます。待つチームがないので騒がしさの最大の原因がなくなり、「3、2、1、ボードを上げて!」が教室にリズムをつくります。
エフェクトは、消すより下げる
紙ふぶき、ファンファーレ、音楽は、ゲームをゲームらしくしてくれるものです。でも、グループや時間帯によっては、もっと少なくていいこともあります。
Olyのエフェクトは3段階:フル、ひかえめ、オフ。ひかえめでは、フィードバック(だれが得点したか、何が起きたか)は残しつつ、紙ふぶきが小さくなり、画面のゆれやフラッシュがなくなります。オフでは紙ふぶきとフラッシュが完全になくなります。パソコンが「視差効果を減らす」設定になっていれば、Olyは自動でひかえめにします。大画面にはサウンドパネルがあり、効果音、音楽、読み上げの音声を別々に設定できるので、リスニング問題のための音声は残して、BGMだけ消すこともできます。
エフェクトは準備OKページで、またゲームの途中で教室が盛り上がりすぎたら⚙︎から変えられます。
騒がしいところに立つ
ノートパソコンの前から動けないと、教室を片すみからしか見られず、後ろの列もそれをわかっています。代わりにスマホでゲームを操作しましょう。大画面のQRコードを読み取れば、スマホに答えと「正解」「不正解」ボタンが出ます。にぎやかになってきたチームのそばに立てます。先生がそこにいることは、どんなルールよりも効きます。
スマホには一時停止ボタンもあります。全員の注意が必要なときは、一時停止しましょう。大画面に一時停止の画面が出て、タイマーが止まり、「再開」をタップするまで何も動きません。騒がしさをリセットしたり(「手を頭に。いいね。続けよう」)、ちょっとした説明のために止めたりするのに使えます。
くわしくはスマホを教室のリモコンにをご覧ください。
リアクションに時間制限を
自分のチームが得点したら、児童・生徒は歓声をあげますし、それでいいのです。制限を決めておきましょう。「お祝いは3秒まで。そのあとは次のチームのために静かにね」。決まったお祝いのしかた(拍手1回、手を挙げて声を出さない歓声)を気に入るクラスもあります。喜びはそのままに、音量だけをおさえられます。
ゲームは短く
10〜15分で十分です。Olyでは準備OKページで問題数を選ぶと、だいたい何分かかるかも表示されます。クラスがまだ遊びたがっているうちに終わり、すぐに落ち着いた活動に移りましょう。「ゲームで覚えている単語を3つ書いてみて」。ゲームが疲れてうるさい雰囲気ではなく、盛り上がったところで終われば、切りかえも楽になります。
落ち着いたゲームのチェックリスト
- ひそひそルールを、最初の問題の前に一度練習する
- チームごとに答える人を交代する
- 考える時間を5秒
- タイマーは20〜30秒
- 早い者勝ちではなく、順番制か全チーム参加のゲーム
- 必要ならエフェクトをひかえめに
- 一時停止をいつでも押せるようにして、スマホを持って教室を歩く
- お祝いは3秒
- 10〜15分遊んだら、静かな活動へ
ほかのルーティンは、学級経営に役立つ授業ゲームのガイドをご覧ください。またはライブラリからゲームを開いて、次のクラスでひそひそルールを試してみてください。


